WEEK 08

デザイン思考とは何か
― そして、チームを組む ―

本日はデザイン思考の5段階(共感・定義・アイデア・プロトタイプ・テスト)を学びます。後半はチーム編成とテーマ選定。第9週・第10週の連続実習に向けて、皆さんが3週間共に走るチームと、取り組むテーマを決めます。

所要:約95分 形態:座学 + チーム編成 + テーマ選定 事前学習:本ページの内容を一読 宿題:テーマに関する身近な人へのインタビュー

本日の到達目標

  • デザイン思考の5段階を、各段階の目的・出力物のセットで説明できる。
  • 自分が所属するチームのメンバーと顔合わせし、連絡手段を共有できる。
  • 取り組むテーマを1つ選び、第9週までの「インタビュー宿題」の計画を立てられる。

本日のアジェンダ(95分)

0:00〜0:03オープニング
0:03〜0:35講義:デザイン思考の5段階/代表事例
0:35〜0:45Google Forms:受講者の得意領域・関心アンケート(教員側で第9週までに最終チームを確定する)
0:45〜0:60チーム編成発表+着席移動強制混合型(教員が事前情報をもとに編成)
0:60〜0:80テーマ選定ワーク(候補7テーマから1つ)+自己紹介+連絡手段共有
0:80〜0:90宿題説明:身近な人2〜3名へのインタビュー
0:90〜0:95小テスト・次回予告

講義:デザイン思考の5段階

32分

デザイン思考は、IDEOやスタンフォード大学d.schoolが体系化した、人間中心のイノベーション手法です。複雑で曖昧な課題に対し、ユーザーへの深い共感から出発し、何度も試行錯誤しながら解決策に近づきます。5段階のステップで構成されます。

1. 共感(Empathize)

ユーザーの世界に飛び込み、行動・発言・感情を観察する。アンケートではなくインタビューや行動観察。「何を言っているか」より「何をしているか」「なぜそうしているか」に着目する。

2. 定義(Define)

共感で得た情報から、解くべき本質的な問いを定義する。「○○な人が、○○したいが、○○できない」というユーザーステートメントや、「How Might We(私たちはどうすれば〜できるか)」の問いの形にする。

3. アイデア(Ideate)

定義した問いに対して、量を重視して発散する。質より量、奇抜歓迎。クレイジー8s、ブレインストーミング、SCAMPERなどの発散技法を使う。

4. プロトタイプ(Prototype)

アイデアを「触れる形」にする。完璧を目指さない。紙の落書き、スケッチ、寸劇、Figmaのワイヤーフレーム、段ボール工作など。安く、早く、捨てられる形で。

5. テスト(Test)

プロトタイプをユーザーに見せ、反応を観察する。「いい/悪い」を聞くのではなく、「使ってもらって観察する」。気づきを共感や定義に戻して、何度も回す。

代表事例

  • IDEO×ABC「Shopping Cart Project」:たった5日でショッピングカートを再発明した有名なテレビ企画。観察→ブレスト→プロトタイプ→テストの基本サイクルを世に広めた。
  • Apple:「世界で最も使いやすいコンピュータ」というコンセプトに、ユーザー観察と無数のプロトタイプを重ねて到達。Steve Jobsの「最初は使ってみないとわからない」という思想。
  • スターバックス:店舗ごとに異なる住民を観察し、その地域の「サードプレイス」として体験を再設計。

共通する原則

① ユーザーから始める(自分から始めない) ② 早く、安く、失敗する(プロトタイプは粗くていい) ③ 何度も回す(直線で進まない) ④ チームで取り組む(一人より多様な視点)。

QUICK CHECK

Q. デザイン思考の5段階のうち、最初の段階の目的として最も適切なものはどれか。

事前アンケート(Google Forms)

10分
GOOGLE FORMS / 個人アンケート

あなたの得意領域と関心のある社会課題を教えてください

教員側でチーム編成(強制混合型)に使います。得意領域(技術/企画/デザイン/対話など)と興味のある社会課題を選択してください。所要3分。

URL 未設定(当日掲示)

チーム編成発表+テーマ選定

35分

チーム編成(強制混合型)

事前アンケートをもとに、教員側で4〜5名×6〜8チームを編成しました。スクリーンにチーム名簿を投影します。自分のチームに移動し、自己紹介と連絡手段(LINEグループ等)を共有してください。

候補テーマ(7つから1つ選択)

  1. 大学生の学びとアウトプット
  2. 親子の食生活
  3. 高齢者の社会参加
  4. 学生の通学・移動
  5. 趣味と継続のモチベーション
  6. 大学生の金銭管理
  7. 一人暮らしの料理

すべて「身近な人にインタビューできる」「3週間でプロトタイプまで作れる」「デジタル介入の余地がある」を満たすテーマです。チーム内で話し合い、本日中に1つ選んでください(先着優先・1テーマにつき最大2チームまで)。

TEAM TASK / 30分
チーム内ワーク
  1. 自己紹介(名前・学科・なぜこの科目を取ったか):1人2分×全員
  2. 連絡手段の確定(LINEグループ作成):5分
  3. 候補テーマの吟味とチームの選択:10分
  4. 選択したテーマで、誰にインタビューするか「狙うペルソナ像」を仮置き:5分

宿題:身近な人へのインタビュー

HOMEWORK / 第9週まで
各メンバーが、選択テーマに関連する身近な人2〜3名にインタビューを実施
  • 各インタビューは20〜30分程度。スマホ録音で構わない(事前許可を取る)。
  • 事実(行動・体験)と感情(嬉しい/辛い瞬間)を中心に聞く。「○○について意見ください」は避ける。
  • メモ・録音をまとめ、チームのGoogleドキュメントに共有しておく。
  • 第9週開始時、各メンバーが3分でインタビュー要点を共有できる状態に。

インタビューの聞き方(参考)

  • 「最近、○○について困ったことはありましたか? その時、どう動きましたか?」
  • 「その時、どんな気持ちでしたか? 誰かに話したくなりましたか?」
  • 「逆に、○○がうまくいったと感じた瞬間はありますか? なぜそう感じたんですか?」
  • 「もし1日24時間が増えたら、○○にどれくらい使いますか?」

本日の小テスト

SMALL TEST / WEEK 08

第8週 小テスト(3問・3分)

Googleアカウント(千葉工大)でログインして回答してください。

URL 未設定(当日掲示)