WEEK 10

デザイン思考実践②
― アイデアを「触れる形」にする ―

第9週で立てたHMW問いを、いよいよ解決策に落とします。クレイジー8sで発散し、マトリクス投票で収束し、ストーリーボードで物語化し、紙プロトタイプを作り、3分でピッチする。本日は評価対象です。ルーブリック評価+学生間ピア投票で得点します。

所要:約95分 形態:チーム実習+全体ピッチ 評価:小テスト枠1回分 持ち物:A3用紙、付箋、マーカー、プロトタイプ素材

本日の到達目標

  • HMW問いから、量重視の発散と収束を経て、1つの解決策に絞り込める。
  • 解決策を「触れる形」(紙プロトタイプ+ストーリーボード)にできる。
  • 3分のピッチで、ペルソナ・問い・解決策・期待される変化を伝えられる。

本日のアジェンダ(95分)

0:00〜0:05オープニング・HMW問いの確認
0:05〜0:15クレイジー8s(発散)1人が8案を8分で描く
0:15〜0:25マトリクス投票(収束)「Wow / Surprise」「Doable / Realistic」の2軸で投票
0:25〜0:45ストーリーボード作成4コマでペルソナの変化を描く
0:45〜0:70紙プロトタイプ作成
0:70〜0:903分ピッチ × 全チーム6〜8チーム×3分
0:90〜0:95相互投票(Google Forms)・教員講評

ステップ1:クレイジー8s(発散)

10分

A4用紙を8つに折って8マスを作り、各メンバーが1人で8つのアイデアを8分で描きます。常識を超えた発想を歓迎し、絵が下手でも気にしないこと。出てきた案は全て価値があります。

ルール

  • 1マス=1分。時間を区切ることで「考えすぎ」を防ぐ。
  • 絵でも単語でもOK。とにかく止めない。
  • 「これはダメだ」と判断しない。質より量。
  • 他人のアイデアを盗んで派生させてOK(むしろ歓迎)。

チーム5人なら40案が並ぶことになります。多様性の宝庫です。

ステップ2:マトリクス投票(収束)

10分

並んだアイデア40案を、2軸マトリクスに配置していきます。

  • 横軸:Wow / Surprise(驚きや新しさがあるか)
  • 縦軸:Doable / Realistic(3週間や短期間で実現可能性が示せるか)

右上(Wow×Doable)に集まったアイデアの中から、チームで1つを選びます。「Wowしかない夢物語」も、「Doableしかない凡庸案」もスキップ。両方を満たすバランスを狙います。

ステップ3:ストーリーボード(4コマ)

20分

選んだアイデアを「ペルソナの1日の変化」として4コマ漫画に落とし込みます。第7週で出てきた「サンプル解答例」と同じ構成です。

  1. ユーザー像:普段の行動 ペルソナが、今、何をしているか。
  2. 状況:抱えている葛藤 何に困っているか、どんな感情を抱えているか。
  3. 手段:提供する解決策 あなたのチームのサービスが、どう介入するか。
  4. ゴール:日常の変化 介入後、ペルソナの日常がどう変わったか。

絵は棒人間でOK。「絵がうまいか」ではなく「変化が伝わるか」が大事。

ステップ4:紙プロトタイプ

25分

サービスの「触れる形」を、紙とペンで作ります。アプリならスマホサイズの紙にUIをスケッチ、物理サービスなら段ボール工作、空間デザインなら模型。完璧を目指さず、「使う場面が想像できる粗さ」で十分です。

役割分担の例

  • 2名:紙プロトタイプ作成(手を動かす)
  • 2名:ピッチ原稿の言語化(誰がどこを話すか決める)
  • 1名:時間管理&全体統合

ステップ5:3分ピッチ × 全チーム

20分

各チーム3分。教壇前で順番にピッチします。3分超過は減点対象(時間管理も評価の一部)。

ピッチの構成(参考)

  1. 0:00〜0:30 ペルソナの紹介と困りごと
  2. 0:30〜1:00 HMW問い(チームが立てた問い)
  3. 1:00〜2:00 解決策の紹介(紙プロトタイプを掲げて)
  4. 2:00〜2:30 ペルソナの日常がどう変わるか(ストーリーボードを見せて)
  5. 2:30〜3:00 まとめと一言
EVALUATION RUBRIC
教員によるルーブリック評価(4軸×3段階)
  • 問題設定の鋭さ HMW問いが、本質的か。解決策の余地が開いているか。
  • ユーザー理解の深さ ペルソナが、ステレオタイプを超えて立体的か。
  • 解決策の妥当性 解決策が、HMW問いに応えているか。「Wow×Doable」のバランス。
  • プレゼンの伝達力 3分で、ペルソナの変化が情景として伝わるか。

相互投票(Google Forms)

5分
GOOGLE FORMS / ピア投票

2軸で各チームを評価してください

「最も応援したいチーム」「最も新しい視点を提供したチーム」をそれぞれ1チーム選んで投票してください(自チームを除く)。教員ルーブリック評価とあわせて、本回の小テスト得点を確定します。

URL 未設定(当日掲示)